醍醐山すべてを境内とする醍醐寺は世界遺産に登録されていて広大な敷地です。全てを見るには一日がかりになるでしょう。今回はあいた時間を利用し2時間の範囲内で醍醐寺を歩いてみました。
地下鉄東西線醍醐駅より歩くこと約15分。醍醐寺の総門が見えてきます。醍醐寺は山麓の下醍醐、山上の上醍醐にわかれています。新緑の頃、下醍醐を歩いてきました。
醍醐寺総門
総門をくぐると仁王門に向かってまっすぐに広い道が広がっています。まぶしいばかりの新緑の中を歩き始めます。(訪問時期:5月)
三宝院
醍醐寺総門を入って歩くとすぐに左手に三宝院があります。歴代の座主の住まいで桃山時代の典型的な住宅建築だそうです。豊臣秀吉が開催した「醍醐の花見」で有名です。
太閤秀吉の「醍醐の花見」とは?
秀吉はこの日のために急ピッチで醍醐寺の境内を整備し、近隣から700本もの桜の木を集めた。正室の北政所や側室の淀殿、1300人以上の侍女たちを従えた一行は、花を愛でながら下醍醐から上醍醐まの中腹・やり山まで練り歩き、茶会や歌会を繰り広げた。
引用元:JTB MOOK 世界遺産京都・奈良の27寺社
醍醐寺三宝院唐門
三宝院唐門は、天皇をお迎えする勅使門。黒の漆塗りの門に桐の紋が中央に二つ、菊の紋が両側に二つ。四つの紋には金箔が施されひときわ目をひきました。2010年に修復されたばかりだそうです。今回は時間がなく三宝院を拝観することなく通り過ぎました。
醍醐寺仁王門
醍醐寺の仁王門は「西大門」とも呼ばれています。
下醍醐伽藍の入り口にあたります。仁王門には二体の金剛力士像があります。
仁王門で伽藍(金堂・五重塔等)への入山券を購入しました。「三宝院・伽藍・霊宝館」のうち2ケ所又は3ケ所とも拝観される方は共通券を購入されるほうが少しお徳になります。
門をくぐると緑につつまれた静寂な空間があらわれます。
金堂
醍醐寺の中心のお堂で国宝となっています。もとは和歌山県(紀州)にあり、豊臣秀吉により移築されました。
五重塔
醍醐寺の見どころの一つが五重塔です。
五重塔の屋根は上に行くほど小さくなっています。その効果もあってか威厳を感じる豪快な塔ですね。高さは約38m。京都府で最も古い木造建築物です。また初層の内壁や心柱には、両界曼荼羅図等が描かれています。普段は見ることができないのですが「特別公開」があるようですので機会があればまた訪れたいと思います。
■詳しくは醍醐寺公式ホームページにて
不動堂
不動堂の内部には五大明王像が安置されています。
後ろに回ってみると小さな石像が並んでいました。
醍醐寺の弁天堂
弁天堂は紅葉の名所として有名な場所です。しかし新緑の頃の弁天堂もなかなかのものです。朱塗りの弁天堂が池に写り込み、心が落ち着く風景です。お堂の中には弁才天(七福神の一つ)が祀られています。
弁天堂でたまたた海外からのゲストとお話をする機会がありました。「醍醐寺はピースフルな場所」といたくお気に入りでした。
醍醐寺は四季を通じておすすめできるお寺です。
醍醐寺基本情報
■住所:京都市伏見区醍醐東大路町22
■TEL;075-571-0002
■アクセス
JR京都駅から:JR東海道本線にて「JR山科駅」へ約5分。ここで乗り換えます。
京都市営地下鉄「山科駅」より地下鉄東西線にて約10分「醍醐駅」下車。
JR奈良駅から:JRみやこじ快足京都行きで「六地蔵」駅へ約36分。ここで乗り換えます。
京都市営地下鉄「六地蔵駅」より地下鉄東西線にて約5分「醍醐駅」下車。
※京都駅やJR山科駅、京阪六地蔵駅からバスも出ています。
醍醐駅から醍醐寺までは徒歩約15分。行きは上り坂になります。歩くのがつらい方はバス又はタクシー利用をおすすめします。